弁護士介入通知(取引履歴開示請求の趣旨を含みます。)がアコムに到達してから、約1週間から10日程度で取引履歴の開示がなされます。もっとも、個別のご依頼者様のご事情によって開示までの期間は変動する場合がございますので、その点、ご留意下さい。
アコムからの取引履歴開示後、日比谷ステーション法律事務所にて利息制限法所定の利率に引き直し計算を行い、その結果をご依頼者様にご確認いただきます。ご確認後、日比谷ステーション法律事務所よりアコムに対して、過払い金の返還請求を行います。請求からおおよそ1か月程度経過すると、請求時点から3か月後の月末に過払い金を返還するという内容の和解案の提示があります。提示される金額の目安ですが、アコムの任意交渉の争点やアコムの訴訟の争点で述べるような争点がない場合には、過払い利息を含む請求金額どおりの内容が提示されることが多いと言えます。もっとも、返還日、提示額は個別のご依頼者様のご事情によって変動する場合がございますので、その点、ご留意下さい。
アコムは、訴訟を提起すると、必ず弁護士に訴訟対応を委任します。消費者金融業者によっては支配人が訴訟対応をすることもありますが、アコムは全件弁護士が対応するため、争点については裁判例等に基づき反論し、ある程度双方が主張を尽くした段階まで和解案の提示がない場合も多くあります。
また、アコムは任意交渉の段階で争点についてある程度結論を見据えた和解案を提示してきます。例えば、取引を一旦完済した後、解約の上、再開されている取引については、取引の分断を前提とするものの、支払日までの過払い利息を考慮した和解案を提示してきます。そのため、訴訟提起後は、アコムが訴訟対応を弁護士に委任していることもあり、の和解案は任意交渉の段階での提案を超えない場合の方が多いように思われます。当然任意交渉段階で提示されている提案を超えない金額であればこちらが敢えて和解に応じる理由もありません。
このようなアコムの訴訟提起後の和解提案を考慮すると、アコムに対し、訴訟を提起した場合には、約6か月程度時間はかかりますが、判決を取得する必要が高いと言えます。そして、判決に対し、アコムが控訴しない場合には、判決から約1か月程度で入金があります。