弁護士介入通知(取引履歴開示請求の趣旨を含みます。)到達後、最速で全ての取引履歴が1週間から10日程度で開示がなされます。もっとも、オリコは、取引履歴が複数回に渡って開示される場合があり、保管されている全ての取引履歴が開示されるまで2ヶ月程度お時間がかかる場合がございます。また、⑤で詳論する推定計算の問題がある場合、取引履歴が一部開示されず、取引履歴の開示に遅れて入金記録が開示される場合もあり、その場合には、通常よりお時間がかかってしまいます。なお、上記は一般的な目安の期間ですので個別のご依頼者様のご事情によって開示までの期間は変動する場合がございますので、その点、ご留意下さい。
オリコからの取引履歴開示後、当方にて利息制限法所定の利率に引き直し計算を行い、その結果をご依頼者様にご確認いただきます。
ご確認後、当方よりオリコに対して、過払い請求を行います。通常は、請求からおおよそ1か月程度で請求日から約1年後に過払い金を返還するという内容の和解案の提示があります。和解案として提示される金額の目安ですが、⑤で述べるような争点がない場合、過払い利息を含む請求金額どおりの内容が提示されることが多いと言えます。
もっとも、返還日、提示額は個別のご依頼者様のご事情によって変動する場合がございますので、その点、ご留意下さい。
オリコは、訴訟を提起すると、必ず弁護士に訴訟対応を委任します。オリコは、訴訟提起前の任意交渉の段階で取引の分断を主張する場合でも取引の一連計算が認められた場合の計算結果との中間程度の和解案を提示してくる等、裁判になった場合の結論をある程度見据えた内容で和解案を提示してきます。
支払日は任意交渉での請求時点から1年後と大手の消費者金融業者の中では比較的遅い時期ですが、それまでの過払い利息を考慮した内容で提案してきます。他方、訴訟を提起した場合は、オリコの訴訟の争点のとおり取引の分断についても任意交渉段階では主張してこないような論点を作り出し、時間をかけて徹底的に争ってきます。そのため、和解案が提示される段階も訴訟提起からある程度期日を重ねた段階でようやく提示といった具合ですので、最近では支払日も訴訟提起から約1年後となる例が多く見られるようになってきました。
オリコ側の訴訟対応はこちらから見ると、とにかく支払期日を遅くすることを重視しているとしか思えないような対応です。そのため、訴訟提起から判決までの期間は、大手の消費者金融業者の中では比較的長く、6か月から10か月程度かかります。もっとも、個別のご依頼者様の事情によって争点も異なること、オリコ側の代理人の訴訟対応によっては裁判期日が多く設けられてしまった結果、1年以上のお時間がかかる場合もございます。当事務所の主張内容どおりの判決が得られた場合、オリコが控訴して争ってこなければ判決から約1か月程度で入金があります。